国恩
こくおん
名詞
標準
one's debt to one's country
文例 · 用例
わが国の神社、神林、池泉は、人民の心を清澄にし、国恩のありがたきと、日本人は終始日本人として楽しんで世界に立つべき由来あるを、いかなる無学無筆の輩にまでも円悟徹底せしむる結構至極の秘密儀軌たるにあらずや。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
空しく獄裏に呻吟するの不幸に遭遇し、国の安危を余所に見る悲しさを、儂|固より愛国の丹心万死を軽んず、永く牢獄にあるも、敢えて怨むの意なしといえども、啻国恩に報酬する能わずして、過ぐるに忍びざるをや。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
あるいは殿様のものずきにて普請をするか、または役人の取り計らいにていらざる事を起こし、無益に金を費やして入用不足すれば、いろいろ言葉を飾りて年貢を増し御用金を言いつけ、これを御国恩に報ゆると言う。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
そもそも御国恩とは何事をさすや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
されば日蓮貧道の身と生まれて、父母の孝養心に足らず、国恩を報ずべき力なし。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
が、切支丹は異教徒の施与を受けてはならない定めであるからと言つて拒絶し、毎日食物をいたゞくだけでも大きな国恩を受けてゐるのに更に衣服をいたゞいては宗門の掟にそむくこと甚だしいし、この衣服でも寒気を防ぐに充分だから、心をわずらはしてくれるなと言つた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
即ち教法のためと国恩のため、一命を投げすて、殉教の覚悟をかためて自首したものであつた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
寛政三年彼れ年十二、立志編を作りて曰く噫男児不学則已、学当超群矣、古之賢聖豪傑、如伊傅如周召者亦一男児耳、吾雖生于東海千歳之下、生幸為男児矣、又為儒生矣、安可不奮発立志以答国恩、以顕父母哉。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
作例 · 標準
祖国への国恩に報いるため、彼は私財を投じて学校を建てた。
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彼は常に国恩を忘れず、国家のために尽くすことを誓った。
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若い兵士たちは、国恩に感謝し、戦地へと向かった。
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ウィキペディア曖昧さ回避
国恩(こくおん) 生まれ育った国から受ける恩。国、愛国心を参照。 兵庫県播磨地方の各神社で初夏に行われる臨時の祭、国恩祭の通称。 室町時代に鎌倉に置かれた鎌倉尼五山の一つ、国恩寺(現在は廃寺)。
出典: 国恩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0