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梨割り

なしわり
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 サッと切り下ろした片手斬り、流名で云えば払叉刀、これが決まれば梨割りだ。
国枝史郎 任侠二刀流 青空文庫
また、たとえあんな奴にしてからが、ここで真向梨割りにでも成敗された日には、あとの始末が大変である――小指一本だけなるが故に、あの盗人めも自分で自分の身体を始末して行ってしまったし、あとの掃除も人手を借らずに、こうしてあっさりとやって行ける。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫
」「お屋敷の塀の外で、辻斬にでもやられたんでせう、眞つ向から梨割りに斬られて死んでゐました」「そいつは大變だ」 ガラツ八もさすがに驚きましたが、平次はその掛合を隣の部屋で聽くと、早くも支度をして出て來ました。
神隱し 錢形平次捕物控 青空文庫
」 と叫んで背後の曲者を梨割りにズーンと斬り伏せたまま、作左衛門が受けかねていた、大月玄蕃の切尖に立ちむかって目覚しいほど縦横無尽に斬り立てて行った。
吉川英治 剣難女難 青空文庫
まるで据物同然に、物干竿の長剣は梨割りにその者を死骸にしてしまった。
火の巻 宮本武蔵 青空文庫
小高い所から飛び下りて、片手かぶりの大刀を、そのまま梨割りにふるって落してきたのは、殿をしろと孫兵衛にいわれていた、天堂一角。
木曾の巻 鳴門秘帖 青空文庫