押しも押されぬ
おしもおされぬ
表現形容詞-語幹
標準
of established reputation
文例 · 用例
半年経たぬうちに押しも押されぬ店となった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
ことに、山野は一作ごとに文壇を騒がして、今では押しも押されぬ位置を占めてしまった。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
ついでに県下の警察と新聞社の眼球を刳り抜いて、押しも押されぬ雷名を轟かしてくれよう。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
それに、溜息をついたり、書きつけをもらったり、墓地をうろついたり、今どきじゃ中学生にさえ笑い飛ばされそうな馬鹿げた真似をするなんて、いやしくも郡会医であり、賢明にして押しも押されぬ名士である彼たるものに似合わしいことだろうか?
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
彼女は、その腹をいためた十市ノ女王が、ほかならぬあの大友ノ王の妃に迎へられて、ことし二十になるこの同いどしの若夫婦のあひだには、すでに七つになる葛野ノ王も儲けられてゐるといつた風の、ある隠然たる政治的背景をさりげなくその豊満な中年の女体にまとつた、もはや押しも押されぬ存在であつたのだ。
— 『白鳳』第二部 『鸚鵡』 青空文庫
彼女は、自分が押しも押されぬ会長様と定まってからは、もうすっかり落着いて、ただ人の口の端にのぼる類ない自分の令聞を小耳に挾んでは満足げに、うなずいていた。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
庄兵衛は気風も良し金も切れ、おまけに徳性で子分の面倒をよく見てやったから、百人あまりの身内も出来て押しも押されぬ顔役になっていたが、早くから、「やくざはおれ一代きりだ」 と云って、一人息子の半太郎は十五の年に江戸の太物問屋へ奉公に出してしまった。
— 山本周五郎 『無頼は討たず』 青空文庫
作例 · 標準
例句