貶
貶
名詞
標準
文例 · 用例
米八が『春色恵の花』のうちで「そんな色気のないものをたべて」と貶した「附焼団子」は味覚の効果をほとんど味覚だけに限っている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
かつて芥川竜之介君と俳句を論じた時、芥川君は芭蕉をあげて蕪村を貶した。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
すなわち人類なるものは利慾中心の生物にして、決して善そのもののために善を求むる如きことなしと主張して、この人間を造りし神自身をも利慾的存在者と貶したのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
しかしこの理由を以てヨブを貶することは出来ない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
いたずらにこれを貶するが如きは、敬虔の念乏しく真摯において欠くる所の態度である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
毀誉褒貶は仕方がない、逆賊でも国賊でも、それは何でもかまはないです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
さういふ手で筆を執るのだから、どうせろくな字を書けつこないと自分を貶し切り、人がどんなに出来|栄えを褒めても決して受け容れなかつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
退職技手こぞりてひとを貶しつゝ、 わかれうたげもすさまじき、おのれこよひは暴れんぞと、 青き瓶袴も惜しげなく、籾緑金に生えそめし、 代にひたりて田螺ひろへり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫