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日域

じちいき
名詞
1
標準
文例 · 用例
○七祖出現の使命は要するに「インド西天の論家、中夏、日域の高僧、大聖興世の正意をあらはし、如来の本誓、機に応ぜることをあかす。
三木清 親鸞 青空文庫
さればゼススのコンパニヤたち故郷を出でて茫茫たる海に浮かみ、雲の波、煙の浪を凌ぎ今この日域に来って貴き御法を弘め、迷える人を導きて直なる道に引入れんとする事も、心の願いを達せんがためなり。
横光利一 旅愁 青空文庫
なるほど、ここは郷里も知らずに帰って来た自分に、今もこのように、手厚い呼吸を吹きかけて来てやまぬもののあるのを見ても、宗麟のむかしも同様ヨーロッパから「雲の波、煙の浪を凌ぎ、今この日域に来って貴き御法を弘む。
横光利一 旅愁 青空文庫
その書物によると「向年より五々の暦数に及んで日域に一人の善童出生し不習に諸道に達し顕然たるべし、然に東西雲焼し枯木不時の花|咲諸人の頭にクルスを立海へ野山に白旗たなびき天地震動せば万民天主を尊時至るべきや」云々。
坂口安吾 島原の乱雑記 青空文庫
五五〇年、日域に神童現れ、習わざるに諸学に通じている。
坂口安吾 明日は天気になれ 青空文庫
日域に神童現れとは、実在の神童天草四郎に附会したもの。
坂口安吾 明日は天気になれ 青空文庫
漢の楊雄が、武帝の徳を頌したる賦に、「|西圧月※、|東征日域日域」はママ]」とあるのも、西方には西域|月氏の地を服し、東方には朝鮮|日域の地を平らげたことを述べたもので、ここに「日域」とは朝鮮を目して日出処と呼んだのであった。
喜田貞吉 国号の由来 青空文庫
見ると、誰が書いたのか、年経た墨のあとが、壁の古びと共に、消えのこっていて、じっと、眼をこらせば、かすかにこう読まれる――日域は大乗相応の地たりあきらかに聴け諦かに聴け、我が教令を汝の命根まさに十余歳なるべし命終りて速かに浄土に入らん善信、善信、真の菩薩 幾たびか口のうちで範宴はくりかえして読んだ。
吉川英治 親鸞 青空文庫