開闢以来
かいびゃくいらい
名詞副詞
標準
since the beginning of the world
文例 · 用例
天然の色彩を写したいという事は写真というものの開闢以来の希望であったが、始めて一つの名案を出して喝采を博したのは仏のリップマン氏である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
おそらく開闢以来の長い手紙であろう。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
また一年の前なり、その村の祝勝提灯行列の夜、幾百の村民が手に手に紅燈を打ふりて、さながら大火竜の練り行くが如く、静けき村路に開闢以来の大声をあげて歓呼しつゝ家国の光栄を祝したる事あり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
実際こうした趣味は天地|開闢以来ある趣味なのでしょうか。
— 夢野久作 『ナンセンス』 青空文庫
蝶のあの美しい姿は開闢以来、あらゆる進化の道程を経て、あの姿にまで洗練されて来たものである。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
開闢以来例しのない暴風のあつた日でございますからね。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『うづしほ』 青空文庫
その日をこの地方の者は決して忘れますまい、――というのは、開闢以来吹いたことのないような、実に恐ろしい台風の吹きあれた日ですから。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
ましてやその他の月卿雲客、上臈貴嬪らは肥満の松風村雨や、痩身の夷大黒や、渋紙面のベニスの商人や、顔を赤く彩ったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや、思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天を極めた。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫