仮面劇
かめんげき
名詞
標準
masque
文例 · 用例
又今から百年ばかり前に死んだ仮面劇の作者(名前は忘却)の墓石に刻み付けられた楽譜ようのものの正体が、どう研究しても分らなかったのが、この頃日本の能楽研究が盛んになるに連れて、その楽譜ようのものが打楽器の音譜である事が判明した……というような話も聞いている。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
この煩悶を一掃するものは、舞台仮面劇、もしくは舞台仮面舞踏である。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
神秘崇厳なる「仮面劇」の発生は、恐怖から「喜劇」へと憧れる原始民族の祈念に因するものと私は一冊の六つかし気な本で読んだ。
— 牧野信一 『疑惑の城』 青空文庫
二三日前田舎の小屋から送りとどけられたランプを燭し、同様のボロ手風琴を机の代りにして、既に初夏の夜深く私はまた或る手紙のためにペンを構えてゐたが、不図傍らの手鏡を執りあげて己れの顔を眺めると、それは「仮面劇論」書中の写真版にある深刻部の「苦しむ鬼の面」に酷似してゐた。
— 牧野信一 『疑惑の城』 青空文庫
それに今日のは一種の仮面劇ださうでもあるし――だから、あんなに年を老つた炭焼の丑太郎が、美しい勘平にもなれるし、定九郎には橇司の伝七がなるさうだが、昨日だつたかしら、伝七が誰かにからかはれてゐたよ、(お前は仮面なんかつけなくつても定九郎に似てゐるよ)などと。
— 牧野信一 『舞踏会余話』 青空文庫
仮面劇 俳優が仮面によつてそれぞれの役の性格を表現するもの。
— 岸田國士 『演劇の様式――総論』 青空文庫
ギリシア劇、能などは、仮面劇の一種である。
— 岸田國士 『演劇の様式――総論』 青空文庫
だから、仮面もあり、仮面劇も行はれたのに違ひないが、今の処まだ、想像を離れる事が出来ない。
— 折口信夫 『国文学の発生(第二稿)』 青空文庫
作例 · 標準
ヨーロッパの宮廷で流行した仮面劇は、豪華な衣装と音楽が特徴だ。
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大学の演劇部が、シェイクスピア風の仮面劇を上演した。
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「この仮面劇、セリフは少ないけど、踊りと歌で物語が進むんだ。」
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ウィキペディア
仮面劇は、16世紀から17世紀初期のヨーロッパで隆盛をきわめた、宮廷の祝祭の出し物の形式。
出典: 仮面劇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0