幻辞.com

慊焉

けんえん
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
この室にゐるものは、皆な君の所置ぶりに慊焉たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、其様な国賊は、屹と談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ。
泉鏡花 海城発電 青空文庫
この室に居るものは、皆な君の所置|振に慊焉たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、そんな国賊は、きっと談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ。
泉鏡花 海城発電 青空文庫
それだけでは慊焉たらず、今度は、半年前に崩じた先王アメシスの屍を辱しめようと考えた。
中島敦 木乃伊 青空文庫
元来家屋はレスパネエ夫人の所有なりしに、宝石商これを借り受けをり、濫に上層を他人に又貸ししたる故、夫人はその所為に慊焉たるものあり。
THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 病院横町の殺人犯 青空文庫
想ふに其の生れて世に在るや、沖天の雄志躍々として禁ふる能はず、天下を擧げて之に與ふるも心慊焉たらざりしものも、一旦|魂絶えて身異物とならば、苔塔墓陰、盈尺の地を守つて寂然として聲なし、人生の空然たる、哀しむべきの至ならずや。
高山樗牛 人生終に奈何 青空文庫
政友會員たるものは、又何の總裁に慊焉たらざる所ぞ。
鳥谷部春汀 明治人物月旦(抄) 青空文庫
是を以て、唯だ政權に※戀する黨員は、動もすれば伯の行動に慊焉たるの状ありと雖も、而も彼等は大隈伯を退隱せしめて、何人を以て之れに代らしめむとするか。
鳥谷部春汀 明治人物月旦(抄) 青空文庫
政友会員たるものは、又何の総裁に慊焉たらざる所ぞ。
鳥谷部春汀 明治人物月旦(抄) 青空文庫
慊焉(けんえん) — 幻辞.com