唱
しょう
名詞
標準
文例 · 用例
十年以前より連作論を唱えた予は、近日更に連作に就て一論を試みたく思うて居る際に、以上の四連作を得たことは、予に取って非常に嬉しいのである。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
そうして数十ペん唱えた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
しかしいくら念仏を唱えても、今の自分の心の痛みが少しも軽くなると思えなかった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
その主張は、主張としてはそれに対して異説を唱えることも出来ましょうけれども、契沖の見出した古代の事実、すなわち古代の文献においては発音が同じで区別し難い仮名が立派に使い分けてあるという事実は、何人といえども疑うことは出来ないものであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
媚態の二元的可能性を「意気地」によって限定することは、畢竟、自由の擁護を高唱するにほかならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
かえって唯名論の唱道する個別的特殊の一種なる民族的特殊性である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかし流石にその二三の作品だけは、ニイチェでなければ書けない珠玉の絶唱で、世界文学史上にも特記さるべき名詩である。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
蠅の唱歌春はどこまできたか春はそこまできて櫻の匂ひをかぐはせた子供たちのさけびは野に山にはるやま見れば白い浮雲がながれてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫