胆玉
きもだま
名詞
標準
文例 · 用例
子供の時分にこの臆病な私の胆玉を脅かしたものの一つは雷鳴であった。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
淵に臨んで、崕の上に瞰下ろして踏留まる胆玉のないものは、いっその思い、真逆に飛込みます。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
気象はその通だし、胆玉は大いし、体は鍛えてある、まあ、第一、その目つきが容易じゃあない。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
……が……その時のお八代さんの胆玉の据わりようばっかりは、今思い出しても身の毛が竦立ちます。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
匂い袋なんぞを持っているけに、たわいもない柔弱者かと思うと、油断のない体の構え、足の配り……ことに彼の胆玉と弁舌が、年頃と釣合わぬところが奇妙じゃ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
戊辰戦争の経験は胆玉のことには役立っても、指揮者としては何にもならない。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「憚りながら的矢の貫一、胆玉がよわくなったの、腕があまくなったのといわれちゃあ――」「そんならいい。
— 烏啼天駆シリーズ・3 『奇賊悲願』 青空文庫
一度たべた以上は、少くたべても、たくさんたべても同じことだと胆玉をすえた。
— 海野十三 『宇宙戦隊』 青空文庫