樒
しきみ異読 しきび・シキミ・シキビ
名詞
標準
Japanese star anise (Illicium anisatum)
文例 · 用例
盆前で参詣が多いとみえて、花屋の小さい店先には足も踏み立てられないほどに樒の葉が青く積まれてあった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
「もし、今日は」 店口から声をかけると、樒に埋まっているようなお婆さんが屈んだ腰を伸ばして、眼をしょぼしょぼさせながら振り向いた。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
当年は残暑がきびしいので困ります」「その樒を少し下さい。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
きのうもお詣りに見えました」 手桶に水と樒とを入れて、半七は墓場へ行った。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
それぞれに、樒、線香を手向けたのがあって、十三塚と云う……一揆の頭目でもなし、戦死をした勇士でもない。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
青山や花に樒に露時雨 十五日は初七日、原田春鈴君来りて、その庭に熟したりという枝柿を霊前に供えらる。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
彼等は谷川の淵に毒流しをして魚を捕るために、朝早くから下の村から登って来て山椒の樹の皮を剥ぎ、樒の実や蓼などといっしょに潰して毒流しの材料を作っているところであった。
— 田中貢太郎 『岩魚の怪』 青空文庫
」「いや、」一葉女史の墓だときいて、庭の垣根の常夏の花、朝涼だから萎むまいと、朝顔を添えた女の志を取り受けて、築地本願寺の墓地へ詣でて、夏の草葉の茂りにも、樒のうらがれを見た覚えがある…… ……とばかりで、今、今まで胴忘れをしていた、お京さん……が、何しに来たろう。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
作例 · 標準
お盆には、仏壇に樒をお供えするのが習わしだ。
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庭の隅に植えられた樒の木は、一年中青々としている。
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樒の葉は独特の香りを持ち、香木としても利用される。
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