外国航路
がいこくこうろ
名詞
標準
foreign route
文例 · 用例
ところが、チエ子が六ツになった年の秋の末のこと、外国航路についている父親から、真赤な鳥の羽根の外套を送って来た。
— 夢野久作 『人の顔』 青空文庫
外国航路における船では、決してこんな状態ではないが、それにしても心理的には、やはりそうである。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
ある時も、彼女はパリへ立つ友人を見送る子供と三四人の同窓と、外国航路の船を見いかたがた横浜へ行こうとして、庸三の許しを乞うた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
「私はね、外国航路の厨夫だったんですが、一度東京の震災を見たいと思いましてね、一と船休んで、こっちに連れて来て貰ったんですよ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
「私はね、外国航路の厨夫なんですが、一度東京の震災も見度いと思いましてね、一と船休んで、こっちに連れて来て貰ったんですよ。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
なぜなら亡夫は外国航路の船長で、大部分は海で暮して、たまに帰ると家よりも青楼で深酌高唱、時にはまだ学生の庄吉をつれて出たまゝ倅まで青楼へ泊めてしまふていたらくで、亭主と顔を合せるたびに剣客が他流試合をするやうな長々の生活に馴れてきたのだ。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
なぜなら亡夫は外国航路の船長で、大部分は海で暮して、たまに帰ると家よりも青楼で深酌高唱、時にはまだ学生の庄吉をつれて出たまま倅まで青楼へ泊めてしまうていたらくで、亭主と顔を合せるたびに剣客が他流試合をするような長々の生活に馴れてきたのだ。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
特に外国航路ともなれば、船長とても彼の経験に縋らねばならぬ。
— その六 血を見る真珠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫