竜蛇
りゅうじゃ
名詞
標準
文例 · 用例
四方の壁と穹窿とには、鬼神竜蛇さまざまの形を画き、「トルウヘ」といふ長櫃めきたるものをところどころに据ゑ、柱には刻みたる獣の首、古代の楯、打物などを懸けつらねたる間、いくつか過ぎて、楼上に引かれぬ。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
四方の壁と穹窿とには、鬼神竜蛇さまざまの形をえがき、「トルウヘ」という長櫃めきたるものをところどころにすえ、柱には刻みたる獣の首、古代の楯、打ち物などをかけつらねたる間、いくつか過ぎて、楼上にひかれぬ。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
『大摩里支菩薩経』に、〈※酥枳竜口より二舌|出づ、身弦線のごとし〉とあるのは、トラクオトなどより転出した物か、アリゾナのモキス人、カシュミルの竜種人など、竜蛇の子孫という民族所々にある、これらも昔は鱗あるといったのだろう。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
熊楠バッジ等エジプト学者の書を按ずるに、古エジプト人も古支那と同じく、竜蛇を兇物とばかり見ず善性瑞相ありとした例も多く、神や王者が自分を蛇に比べて、讃頌したのもある。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
『延喜式』下総の相馬郡に蛟いずれも竜蛇の属の名の字をミヅチと訓んだから、ミヅチは水蛇、野蛟は野蛇の霊異なるを崇めたものと思う。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
仏教の弁財天や諸神王竜王が額や頭に竜蛇を戴く、わが邦の竜頭の兜はこれらから出たものか。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
その他支那で亢宿を亢金竜と呼ぶなど、星を竜蛇と見立てたが多い。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
支那に至っては、上古より竜蛇の区別まずは最も劃然たり。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫