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名詞
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標準
文例 · 用例
糟谷が上京以来たえず同情をせて、ねんごろまじわってきた、当区の畜産家西田という人が、糟谷の現状を見るにしのびないで、ついに自分の手近に越さしたのであるが、糟谷が十年|住んでおった、新小川町のとにかく中流の住宅をいでて、家賃十円といういまの家へ移ってきたについては、一|場の悲劇があった結果である。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
糟谷は三十になったばかり、若手の高等官として、周囲から多大の希望をせられていた。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
跡取りの弟は糟谷をばかにして、東京へきても用でもなければらぬということもわかった。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
母なる人は無言にたって、芳輔の手を捕えて父の近くへ引きせた。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
不知八幡森も予は幾度か見て居るが、つれの人は始めてであるから、一寸立ったけれど、もう暗くなって石牌の文字も判らない、森というは名|許で今は全く竹藪に変っている、竹藪の中は闇々として暗いばかり空は青ぎるばかりに澄んで、そよとも動かぬ大竹藪の上には二三十の星が冷に光って居た。
伊藤左千夫 八幡の森 青空文庫
『一握の砂』と『悲しき玩具』との二詩集を明治の詞壇に与した許りで死なれた。
伊藤左千夫 『悲しき玩具』を読む 青空文庫
自分は夕飯をお松の膝にってたべるのが嬉しかった事を覚えて居る。
伊藤左千夫 守の家 青空文庫
「泊れるでしょう」 お松はこう云って熱心に自分に摺った。
伊藤左千夫 守の家 青空文庫