梅毛虫
うめけむし
名詞
標準
文例 · 用例
これまで実験に供してゐた下等動物は、梅毛虫、ヨトウムシ、モンクロシャチホコ等であつたが林泉太郎博士は新らたにインテリゲンチャ虫といふ新種を発見したのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
暗黒の箱の中に、これ等の下等動物を入れて、きまつた時間だけ這ひまはらす、之等の下等動物の行動は、箱の底に敷かれた科学的な媒紙に虫の歩いた足跡がそのまゝ白く記録される、暗黒中の梅毛虫は、ただぐるぐると円を描いてゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
そして梅毛虫より、はるかに感受性の鈍な愚かしいヨトウムシ、こ奴は、平素地下又は植物の茎の中に潜入してゐるのだが、より下等なこの動物が、意外にもいかにも自信ありげに直線的にすすんでゐるのだ。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫