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深い霧

ふかいきり
表現名詞
1
標準
thick fog
文例 · 用例
外は倫敦の深い霧が立ちこめて、青い幻灯の街路を、外套の襟に顔をうずめて各国の女が相変らず男から男に身を売って、凍った地面を高い踵で音楽のように敲いて行ったり来たりしていた。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
深い霧がかゝっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
深い霧のなかを影法師のように過ぎてゆく想念がだんだん分明になって来る。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
夜鳴く場合と、昼間深い霧の中に飛びながら鳴く場合とは、しばしば経験したが、昼間快晴の場合はあまり多くは経験しなかったようである。
寺田寅彦 疑問と空想 青空文庫
心細く感じながらも、ひとりでそっと床から脱け出しまして、てらてら黒光りのする欅普請の長い廊下をこわごわお厠のほうへ、足の裏だけは、いやに冷や冷やして居りましたけれど、なにさま眠くって、まるで深い霧のなかをゆらりゆらり泳いでいるような気持ち、そのときです。
太宰治 青空文庫
それですから、深い霧がこめて、空も山も向ふの野原もなんにも見えず退くつな日は、稜のある石どもは、みんな、ベゴ石をからかって遊びました。
宮沢賢治 気のいい火山弾 青空文庫
それですから、深い霧がこめて、空も山も向うの野原もなんにも見えず退くつな日は、稜のある石どもは、みんな、ベゴ石をからかって遊びました。
宮沢賢治 気のいい火山弾 青空文庫
これは、渡り鳥が海のうえで深い霧などに襲われたとき方向を見失い光りを慕ってただまっしぐらに飛んだ罰で燈台へぶつかりばたばたと死んだところなのですよ。
太宰治 彼は昔の彼ならず 青空文庫
作例 · 標準
今朝は深い霧が立ち込め、数メートル先も見通せない状況だった。
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深い霧の中から、ぼんやりと船の灯りが見えてきた。
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視界不良のため、深い霧が発生している峠道では徐行運転を心がけた。
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