革色
かわいろ
名詞
標準
文例 · 用例
東海道にやちつと差しがあつて、路は悪いが甲州街道を身延まで出にやなら無えから、忘れもし無え、極月の十一日、四谷の荒木町を振り出しに、とうとう旅鴉に身をやつしたが、なりは手前も知つてた通り、結城紬の二枚重ねに一本|独銛の博多の帯、道中差をぶつこんでの、革色の半合羽に菅笠をかぶつてゐたと思ひねえ。
— 芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 青空文庫
浪子は風通御召の単衣に、御納戸色繻珍の丸帯して、髪は揚巻に山梔の花一輪、革色の洋傘右手につき、漏れ出づるせきを白綾のハンカチにおさえながら、 「ばあや、ちょっと行って来るよ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
浪子は風通御召の単衣に、御納戸色繻珍の丸帯して、髪は揚巻に山梔の花一輪、革色の洋傘右手につき、漏れ出づるせきを白綾のハンカチにおさえながら、「ばあや、ちょっと行って来るよ。
— 徳冨蘆花 『小説 不如帰』 青空文庫