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禁庭

きんてい
名詞
1
標準
文例 · 用例
織田信長より前は、禁庭御所得はどの位であったと思う。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
何分公方様御事禁庭様御首尾大に宜被為在に付、御発駕も御延に相成候御容子、来る十一日石清水八幡宮に行幸有之、公方様御供奉被遊候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
「ある夜月凄じく風冷やかなるに、この勾当の内侍半ば簾を捲きて琴を弾じ給ひけり、中将その艶声に心引かれて、覚えず禁庭の月に立ちさまよひ……」 恰で自分が内侍と色事でもしてゐるやうな調子で、若い変な声を出して何時迄も読み続けるので、どんな相手でもついその記憶力に感心させられてしまふ。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
禁庭さまに差し上げるんだよ。
第二部下 夜明け前 青空文庫
上皇は、折りから望の月東山の松の上に昇り、夜の凉風肌を慰むる興に惹かせられ、御殿の御階近くへ出御、光遍き秋空に、禁庭の荻叢に歌う虫の音に、ご興尽くるところを知らず、一膳を用意するよう仰せられた。
佐藤垢石 にらみ鯛 青空文庫
「看聞御記」には、伊勢守上洛の記事や、また、伊勢守が禁庭に召されて、その剣技をもって、正親町天皇の天覧の栄に浴したことなどを屡※記載してある。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫
ところが、それからでさえ十年も後の慶長十九年六月に、禁裏にお能があって一般の者に南苑で拝観をゆるされた節、吉岡憲法が禁庭で暴れたという話が、本朝武芸小伝とか、古老茶話とか、諸書に載っているので、ちょっと煙に巻かれる。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫
「看聞日記」には、伊勢守上洛の記事や、又、伊勢守が禁庭に召されて、その劍技をもつて、正親町天皇の天覽の榮に浴したことなどを屡々記載してゐる。
吉川英治 折々の記 青空文庫