洋名
ようめい
名詞
標準
文例 · 用例
茶の湯生花の行われる巷に向っては、ティパーティの催しを説き、アペリチーフの功徳を説き、コンポジションとかニュアンスとかいう洋名の術語を口にした。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
ところが俺が予期してゐないのに、すつくと立ちあがり、彼女は勝手元から踏み台を持ちだし、その踏み台を、石版刷りの西洋名画の額のある高い壁の下に据た。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
とは呼び掛けたことがないやうな不思議な父と子を見て来た妻は、どうかすると今でも自分が彼女の前などで父を口にする場合などには却つて他易くなつてゐる父の洋名を、こんな場合に彼女が真似て用ひると何だか自分は酷く厭な気がしてならなかつた。
— 牧野信一 『蔭ひなた』 青空文庫
我會社既に牧牛馬の法を設け、近來は專ら牛乳の用法を世に弘めんとして種々にこれを製し、乾酪洋名チーズ乳油洋名バタ懷中乳の粉洋名ミルクパヲダル懷中薄乳の粉洋名コンデンスド・ミルク等あり。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫
牛乳製造の種類一、牛乳洋名ミルク 牛の乳を搾り其まゝこれを飮む。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫
一、乾酪洋名チーズ 牛の乳を製して乾餅の如くなしたるものなり。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫
一、乳油洋名バタ 牛乳の中に含む油の分を集め鹽に和して製したるものなり。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫
一、懷中乳の粉洋名ミルクパヲダル 牛の乳を煎じ次第に乾かして粉になしたるものなり。
— 福澤諭吉 『肉食之説』 青空文庫