常闇
とこやみ
名詞
標準
everlasting darkness
文例 · 用例
浮世の花の香もせぬ常闇の国に永劫生きて、ただ名ばかりに生きていなければならぬかと思うと、何とも知れぬ恐ろしさにからだがすくむ。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
狂言は「桐一葉」「ヴェニスの商人」「常闇」。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
物の表は永劫の真昼に白み亘り、物陰は常闇世界の烏羽玉いろを鏤めている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
われは毛髮|倒に竪ちて、卓と柩との皆|獨樂の如く旋轉するを覺え、身邊忽ち常闇となりて、頭の内には只だ奇しく妙なる音樂の響きを聞きつ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
十二 四人の死骸と二人の腰拔けとが、各々家族と友達との手に渡つた時、彼等が悲憤の泣聲は、世を常闇の底に引入るゝ叫びに等しかつた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
このトレミイ・Hの言としてポウがある作品で引用してゐるのに「未聞の事柄を探求するために、冒険者達は常闇の海に乗り出す。
— 牧野信一 『『ユリイカ』挿話』 青空文庫
△尾竹国観――『常闇』火の消えるのを防ぐ神々は出てゐたが、火の消えるのを恐怖する表情は出てゐなかつた。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
夜すがら両個の運星|蔽ひし常闇の雲も晴れんとすらん、隠約と隙洩る曙の影は、玉の緒長く座に入りて、光薄るる燈火の下に並べるままの茶碗の一箇に、小き蛾有りて、落ちて浮べり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
深い森の奥は、太陽の光さえ届かない常闇に包まれていた。
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勇者は、常闇の王が支配する暗黒の迷宮へと一人足を踏み入れた。
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伝説によれば、この剣の輝きだけが世界を覆う常闇を払えるという。
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