迢
迢
名詞
標準
文例 · 用例
外にこれを求むる能はず、重ねてこれを得べからざる父と母とは、相携へて杳に迢に隔つる世の人となりぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
此は尠くもあなたゞけには、迢空は善く考へた、と納得して貰へることゝ思ひます。
— 折口信夫 『茂吉への返事』 青空文庫
(昭和十九年十月)追ひ書き その二迢空(欠)十九年冬に、印刷の準備が整つたまゝ、十年近い月日が立つた。
— 追ひ書き 『鵠が音』 青空文庫
追ひ書き その三迢空敵一機 琵琶湖東岸を北上すと まさに受信し、哨兵に告ぐ我々にとつて、思ひの深い歌の一つである。
— 追ひ書き 『鵠が音』 青空文庫
追ひ書き その四迢空私は、二十年或は三十年前には、幾人かの、弟子らしい礼儀を示す人を導き、其等の人の同人社から出す短歌雑誌の世話を見たこともある。
— 追ひ書き 『鵠が音』 青空文庫
追ひ書き その五迢空昭和二十七年一月三十日、硫黄島戦死者追福の為、かの島に渡つた、旧海軍大佐和智氏の一行と別に、同じ日上陸した朝日・読売・毎日の新聞記者の中、朝日の飛行班に、短冊を托してその東海岸の沙中に埋めてもらふ。
— 追ひ書き 『鵠が音』 青空文庫
釈迢空の歌について。
— 岸田國士 『妻の日記』 青空文庫
さういふ僕たちを恰も慈むかのやうに、マントル・ピイスの上から、この夏釋迢空さんが僕たちのために書いて下すつた朱の短册が、森嚴に見下ろしてゐる。
— 堀辰雄 『山日記 その二』 青空文庫