思春
ししゅん
名詞
標準
文例 · 用例
此の頃なんだか眠たそうな顔ばかりしているようだが、思春期は、眠いものと見えるね。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
だが、兄の語る言葉は、淋しくうら悲しい、思春期のなやみに哲学的な懐疑も交っているのだ。
— 岡本かの子 『兄妹』 青空文庫
私はこれを思春期の変態の現われじゃないかと嫌な気がしたが、そうではないらしかった。
— 岡本かの子 『健康三題』 青空文庫
また、ある少女が思春期以前に暴行を受けてその時の心の激動の結果が、熱烈な宗教心となって発現する。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
思春期の「自分を知りたい」と言う思いが、富山市水橋町のルーツへの興味に繋がった。
— 富田倫生 『短く語る『本の未来』』 青空文庫
おまけに思春期には終末幻想が亢進し、あんまり死ぬのが怖いので自殺まで考えたほどだ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
一方でMS―DOSのビジネスを大成功させながら、一九八〇年代を通してマイクロソフトは先行するマックへの憧れと距離感とに心を引き裂かれ、思春期の純情な少年の胸を焦がしていった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
そうして、末起は病む薔薇のように、思春期を暗い心で漂っていた。
— 小栗虫太郎 『方子と末起』 青空文庫