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春慶

しゅんけい
名詞
1
標準
文例 · 用例
硝子の器を載せた春慶塗の卓や、白いシイツを掩うた診察用の寝台が、この柱と異様なコントラストをなしていた。
森鴎外 カズイスチカ 青空文庫
春慶塗の、楕円形をしている卓の向うに、翁はにこにこした顔をして、椅子に倚り掛かっていたが、花房に「あの病人を御覧」と云って、顔で方角を示した。
森鴎外 カズイスチカ 青空文庫
主人の手あぶりの角を見ると春慶塗りの巻煙草入れと並んで越智東風君を紹介致|候水島寒月という名刺があるので、この客の名前も、寒月君の友人であるという事も知れた。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
その前に並べた酒袋の座布団と、吉野|春慶の平膳が旅籠らしくなかった。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
堂上方が、初春慶賀のため御下向なさる。
林不忘 元禄十三年 青空文庫
憲ちやんは色白く唇|紅き美少年にして、予は曾てこの友の如く無邪氣に尊き子供心を長く失はざりし人を見たる事なく世にもめでたき人に思ひしが、明治四十五年の春慶應義塾理財科を卒業するに先だちて俄に病みてみまかりぬ。
「その春の頃」の序 貝殼追放 青空文庫
その時母が春慶塗の重箱に弁当を詰めてゐるのを見た。
小寺菊子 河原の対面 青空文庫
姉の前後左右には、春慶塗|胡桃脚膳二十人前、吸物椀二十人前、などと記した古ぼけた箱が五つ六つ積み重ねてある傍に、長持の蓋が開けてあって、中に一杯こまこました小箱の詰まっているのが見えていた。
上巻 細雪 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避

春慶(しゅんけい) 鎌倉時代の瀬戸焼の陶工。加藤景正を参照。 鎌倉時代の慶派の仏師。定慶の弟子または子。 室町時代の漆工。春慶塗を参照。

出典: 春慶 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0