柔らかみ
やわらかみ
名詞
標準
(touch of) softness
文例 · 用例
「初夏」の人物は昨年のより柔らかみが付け加わっている。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
さらにこの活気に柔らかみを添えるのは、鉄をたたく音の中に交じってザブ/\ザブ/\と水のあふれ出すような音と、噴気孔から蒸気の吹き出すような、もちろんかすかであるが底に強い力と熱とのこもった音が始まる。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
どこかやっぱり女の作った映画らしい柔らかみが全体に行き渡っているような気がする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
ただただ誠を守る工夫を、朝から夕まで、夕より朝まで、休むことなく途絶えることなく、何事においても「こう有るべき」というところを間違えずに、柔らかみ(仁和)あり、正しさ(義)ある心を常に保てば、自然と少しの不平不満も起らない、正にこれ君子なのである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
子供の頭と腹部とのふくらみを生かして、着衣に包まれた胴体に柔らかみを与へてゐる、子供の肉体の特異性とその観察がゆき届いた作である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
その中で、赤っぽいインクで刷ってある大判のが、枠の形も周囲の余白もたっぷりしていて、柔らかみもあり、気に入った。
— 宮本百合子 『打あけ話』 青空文庫
宮はなつかしい、柔らかみのある、貴女らしい艶なところを十分に備えておいでになった。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
「でも、これだって月には縁があるのですもの」 こんな冗談を言い合っている二人の姫君は、薫がほかで想像していたのとは違って非常に感じのよい柔らかみの多い麗人であった。
— 橋姫 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼の頑固な性格にも、時折柔らかみが見える。
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この生地は、手触りに柔らかみがあって高級感がある。
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彼女の絵には、色使いに柔らかみがあって優しい印象だ。
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