万金
まんきん
名詞
標準
immense sum (of money)
文例 · 用例
浮世の欲を金に集めて、十五|年がほどの足掻きかたとては、人には赤鬼と仇名を負せられて、五十に足らぬ生涯のほどを死灰のやうに終りたる、それが餘波の幾万金、今の玉村恭助ぬしは、其與四|郎が聟なりけり。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
このまた万金丹の下廻と来た日には、ご存じの通り、千筋の単衣に小倉の帯、当節は時計を挟んでいます、脚絆、股引、これはもちろん、草鞋がけ、千草木綿の風呂敷包の角ばったのを首に結えて、桐油合羽を小さく畳んでこいつを真田紐で右の包につけるか、小弁慶の木綿の蝙蝠傘を一本、おきまりだね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
おい、それだっても無銭じゃあいけねえよ、憚りながら神方万金丹、一|貼三百だ、欲しくば買いな、まだ坊主に報捨をするような罪は造らねえ、それともどうだお前いうことを肯くか。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
関西の大富豪で茶道好きだった人が、死ぬ間際に数万金で一茶器を手に入れて、幾時間を楽んで死んでしまった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
廷珸は大喜びで、天下一品、価値|万金なんどと大法螺を吹立て、かねて好事で鳴っている徐六岳という大紳に売付けにかかった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
カチャンという音一ツで、千万金にもと思っていたものは粉砕してしまった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
……一滴の雨といえども、千金、むしろ万金の場合にですな。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
されども今夜|懐にせる百金は、尋常一様の千万金に直するものにして、渠が半身の精血とも謂っつべきなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
万金をもってしても、失った健康は取り戻せない。
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彼は万金を手にしたが、その使い道に悩んでいる。
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万金を得るには、それ相応の覚悟と努力が必要だ。
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