御殿女中
ごてんじょちゅう
名詞
標準
maid-in-waiting in the domestic quarters of a shogun or daimyo (Edo period)
文例 · 用例
その中で淀君と三成の情交を述べた處、または御殿女中の亂行の件に來たりすると、私の入院日數の七十餘日の間一日も休まずに附き添つてゐてくれたその若い武井さんは、聲をひそめたり、飛ばして讀んだりした。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
悲慘なのもあれば、船に逃れた御殿女中が、三十幾人、帆柱の尖から焚けて、振袖も褄も、炎とともに三百石積を駈けまはりながら、水に紅く散つたと言ふ凄慘なのもある。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
御歯黒蜻蛉が、鉄漿つけた女房の、微な夢の影らしく、ひらひらと一つ、葉ばかりの燕子花を伝って飛ぶのが、このあたりの御殿女中の逍遥した昔の幻を、寂しく描いて、都を出た日、遠く来た旅を思わせる。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
御殿女中上りの老婢に粧装られる二人の厚化粧に似合つて高々と結ひ上げた黒髪の光や、秀でた眉の艶が今日は一点の紅をも施さない面立ちを一層品良く引きしめてゐる。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
人が通ると、猿ヶ馬場に、むらむらと立つ、靄、霞、霧の中に、御殿女中の装いした婦の姿がすっと立つ―― 見たものは命がない。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
……婦人が一人……御殿女中の風をして、」 ――顔を合わせた。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
が、唯今もお尋ねの肝腎のその怪い婦人が、姿容、これがそれ御殿女中と申す一件――振袖か詰袖か、裙模様でも着てござったか、年紀ごろは、顔立は、髪は、島田とやらか、それとも片はずしというようなことかと、委しく聞いてみたでございますが、当人その辺はまるで見境がございません。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
何でも御殿女中は御殿女中で、薄ら蒼いにどこか黄味がかった処のある衣物で、美しゅう底光りがしたと申す。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
御殿女中たちは、大奥の複雑な人間関係の中で生きていた。
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幼い頃、御殿女中のお話を聞くのが好きだった。
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御殿女中の仕事は、見た目以上に重労働だったに違いない。
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