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腰弁

こしべん
名詞
1
標準
lunchbox hanging from one's waist
文例 · 用例
お前さんたちがどんなに田舎者見てえな恰好をしてたって、番頭に化けたって、腰弁に化けて居たって、第一、おめえさんなんぞ、上はアルパカだが、ズボンがいけねえよ。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
第一、今時、腰弁だって、黒の深ゴムを履きゃしねえよ。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
いまさらわしが隠居仕事で候のと言って、腰弁当で会社にせよ役所にせよ病院の会計にせよ、五円十円とかせいでみてどうする、わしは長年のお務めを終えて、やれやれ御苦労であったと恩給をいただく身分になったのだ。
国木田独歩 二老人 青空文庫
――みんな欲で欲には限りがない――役目となれば五円が十円でも、雨の日雪の日にも休むわけにはいかない、やっぱり腰弁当で鼻水をたらして、若い者の中にまじってよぼよぼと通わなければならぬ。
国木田独歩 二老人 青空文庫
「オヤオヤ、腰弁らしい奴が汽車に轢かれている。
夢野久作 線路 青空文庫
女事務員と腰弁くらゐの所だ。
中原中也 散歩生活 青空文庫
」 と云って、膝の上で、腰弁当のような風呂敷を、開く、と見れば――一|挺の拳銃。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫
一家を挙げ、親族を尽し、腰弁当を提げて、早朝より晩夜まで、幾日間炎天に脳汁を煮られて、徒汗を掻きたる輩は、血眼になりぬ。
泉鏡花 金時計 青空文庫
作例 · 標準
かつての下級役人は、質素な弁当を詰めた腰弁をぶら下げて役所に通っていた。
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明治時代の小説には、安月給で働く腰弁サラリーマンの悲哀がコミカルに描かれている。
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「毎日腰弁生活だけど、いつか大きな仕事をしてやるんだ」と若者が空を見上げた。
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