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持ち船

もちぶね
名詞
1
標準
one's own ship
文例 · 用例
西は入り江の口、水狭くして深く、陸迫りて高く、ここを港にいかりをおろす船は数こそ少ないが形は大きく大概は西洋形の帆前船で、その積み荷はこの浜でできる食塩、そのほか土地の者で朝鮮貿易に従事する者の持ち船も少なからず、内海を行き来する和船もあり。
国木田独歩 少年の悲哀 青空文庫
家から火事を出すとか、家から出さないまでも類焼の災難にあうとか、持ち船が沈んでしまうとか、働き盛りの兄上が死病に取りつかれるとか、鰊の群来がすっかりはずれるとか、ワク船が流されるとか、いろいろに想像されるこれらの不幸の一つだけに出くわしても、君の家にとっては、足腰の立たない打撃となるのだ。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
ずっとしけばかり続いたために、持ち船の北条丸は沈みますし、抛げ銀は皆倒れますし、――それやこれやの重なった揚句、北条屋一家は分散のほかに、仕方のない羽目になってしまいました。
芥川龍之介 報恩記 青空文庫
小豆島紋太夫の持ち船が、瀬戸内海風ノ子島の、深い入江にはいって来たのは、同じその日の宵のことであった。
国枝史郎 加利福尼亜の宝島 青空文庫
この奇竜丸の救援に赴いた官憲は、はからずも、この船の構造や、乗組員の様子に疑惑を持ち、厳重に取調べた結果、この船こそ怪賊|烏啼天駆の持ち船だと分り、そして天罰とはいえ重傷を負っている烏啼を、遂に他愛なく引捕えた。
海野十三 鞄らしくない鞄 青空文庫
するとある日、町からしらせがとどいて、難船したとおもった商人の持ち船が、にもつを山とつんだまま、ぶじに港へ入って来たということが分かりました。
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣) 青空文庫
」「今月初旬、七里ヶ浜沖で、そちの持ち船|琴平丸、賊難に遭ったということだな。
国枝史郎 名人地獄 青空文庫
で、玻璃窓の平八の乗った、淀屋の持ち船八幡丸も、この航路から行くことにした。
国枝史郎 名人地獄 青空文庫
作例 · 標準
漁師は自分の持ち船で毎日漁に出る。
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持ち船の点検を怠らず、安全な航海を心がけている。
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彼はいつか大きな持ち船を手に入れることを夢見ている。
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