あに図らんや
あにはからんや
表現
標準
contrary to one's expectations
文例 · 用例
あに図らんやその「先の奴が痛い」錆槍で現在主人の横腹をブスとえぐってしまったのである。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
今でこそあの連中は、バルコンでお茶を飲むのがせいぜいですが、あに図らんややがては、あの連中もめいめい三千坪の地面で、農作をはじめるかも知れない。
— ――喜劇 四幕―― 『桜の園』 青空文庫
偽だ偽だとあざ笑っていた掌中の石塊が、あに図らんや小粒ながらもほんとの黄金だと分ったような大いなる驚異を感じないわけにはゆかなかった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
千古の危急を救ってやったここの主人からは御礼の百万遍も言ってもらおうとふン反り返っていたら、あに図らんや、とたんにコック場の方から出てきた主人の機嫌がすこぶるよくない。
— 正岡容 『艶色落語講談鑑賞』 青空文庫
ここで、その音の原因は僕だともいいにくいから、それは不思議だなどとお茶を濁して寝てしまったが、あに図らんや、これがすなわち幽霊の代理をつとめたこととなったのであった、云云。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
そこに着いて見るとあに図らんや水はすっかり涸れて奇麗な白石ばかり残って居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
ところがあに図らんやシッキム王のテントが張ってある。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
みんなはね、奴隷根性のせいだと思っているが、あに図らんや、ただ鳥の巣同然な帽子が恥かしいからに過ぎんのさ。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
完璧な計画を立てたつもりだったが、あに図らんや、思わぬ落とし穴にはまり、全てが台無しになった。
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誰もが彼の失敗を確信していたが、あに図らんや、彼は見事な逆転劇を演じてみせた。
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長年音信不通だった旧友が、あに図らんや、偶然再会した場所は異国の地であった。
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強大な敵に包囲され絶体絶命と思われたが、あに図らんや、味方の奇襲が功を奏し窮地を脱した。
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