下駄屋
げたや
名詞
標準
clog shop
文例 · 用例
「今な奥さん、坊ちやが隣り下駄屋から――あれ何言ふか、野球手袋な、あれお主婦さに出して貰ふ彼方駆けたで。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
」 下駄屋の前を通って、四ツ角を空の方へ折れたところで、饂飩屋にいたスパイがひょっこり立って出て来た。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
第二の故郷の一つであったIの家はとうの昔に一家離散してしまったが家だけは震災前までだいたい昔の姿で残っていたのに今ではそれすら影もなくなってしまい、昔|帳場格子からながめた向かいの下駄屋さんもどうなったか、今|三越のすぐ隣にあるのがそれかどうか自分にはわからない。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
五円を懐中して下駄を買いに出掛けても、下駄屋の前を徒らに右往左往して思いが千々に乱れ、ついに意を決して下駄屋の隣りのビヤホオルに飛び込み、五円を全部費消してしまうのである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
屋根へ手をかけそうな大蛸が居るかと思うと、腰蓑で村雨が隣の店に立っているか、下駄屋にまで飾ったな。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
すぐ前の、鉢ものの草花屋、綿屋、續いて下駄屋の前から、小兒が四五人ばら/\と寄つて取卷いた時、袖へ落すやうに涼傘をはづして、「綺麗だわ、綺麗だわ、綺麗な蟲だわ。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
今来た入口に、下駄屋と駄菓子屋が向合って、駄菓子屋に、ふかし芋と、茹でた豌豆を売るのも、下駄屋の前ならびに、子供の履ものの目立って紅いのも、もの侘しい。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
下駄屋の隣に薬屋があつた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
作例 · 標準
商店街の端にある古い下駄屋では、職人が客の足の形に合わせて鼻緒のきつさを調整してくれる。
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お祭りの前に新しい下駄を新調しようと、親子で老舗の下駄屋を訪れた。
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下駄屋の店頭に並ぶ色とりどりの鼻緒を見ているだけで、心が華やいだ気分になる。
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