釈門
しゃくもん
名詞
標準
文例 · 用例
釈門の人ならで誰かは要すべき、大内などには有るべくも無き度牒というもの三|張ありたり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
一切の河川が海に入ればただ是れ海なるが如く、一切の氏族が釈門に入れば皆釈氏である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
釈門の教えとしては、いっさいの善慈心をもって、いっさいの魔を降すのほかはござりませぬ」 彼は天下に大赦の令をくだすことを勧めて、皇帝もそれにしたがった。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その理由は、実隆みずからその日記において語るところによると、抜群の器量でもない子は、強て相続させたところで、笑を傍倫に取るのみで、その益ないことであるから、息子が何人生れようと、皆ことごとく釈門に入れようと、多年思慮しておったのである。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
また自分の子を釈門に入れたからとて、それで永く家が断えるともきまらぬというのは、近ごろ出家した者の還俗首飾する例が多いのでもわかる。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
貞享元年|釈門万元記といふ初君が哥の碑ありしが、断破しを享和年間里入重修して今に存せり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫