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血槍

ちやり
名詞
1
標準
文例 · 用例
時の御持筒役頭は千八百石|長坂丹後守信次、曾て慶元再度の戦いに、長坂血槍九郎と名乗って、旗本変名組に勇名を馳せた、戦場万馬往来の古武夫です。
野村胡堂 江戸の火術 青空文庫
」「いずこまでも追って追って追いまくれッ」「裾野の野武士を根絶やしにしてくれようぞ」 穴山の四|天王猪子伴作、足助主水正、その他の郎党は、民部が神のごとき采配ぶりにたちまち頽勢を盛りかえし、猛然と血槍をふるって追撃してきた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
「あッ、殿ッ」 乱軍の中の、ぶつかり合うばかりな出会い頭、誰か、彼の前に、血槍を伏せて、ひざまずいた味方がある。
第二分冊 新書太閤記 青空文庫
足もとも見ずに来る敵の乱れに突ッこみ、われら二陣となり、血槍を揮って死にもの狂いに闘い申す。
第九分冊 新書太閤記 青空文庫
「はっ」とその左右、指先を土について、居流れたのは近側の旗本、土屋|勘解由、水野弥一兵衛、庄司仙三郎、近藤|幹雄、中坊陽之助、長坂血槍九郎、本田龍平、こう七人で、吉宗の弓馬の相手に近ごろ選び出された倔強の者たちでした。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
彼は、注進の侍に、わざと声を激しくして、「腑甲斐ない旗本どもである、水野|弥一|兵衛は何をしておる、長坂血槍九郎はおらぬのか、土屋、本田、近藤のともがら、常に武をほこる者たちが寄って、ただ一人の鼠賊を捕え得ぬという法やある。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
「さあ来いっ、官軍っ」 露八は、血槍を持って、魔か、狂人のように、枯れ野を跳躍して走った。
吉川英治 松のや露八 青空文庫
と左右に道を開くと、「殿、この道を、この道を――」 清兵衛は血槍で、そこに開けた道を指してさけんだ。
安藤盛 三両清兵衛と名馬朝月 青空文庫