隊名
たいめい
名詞
標準
文例 · 用例
」「俺は三十分ほどして行く」 道順をこまかく教わって、お茂登は黒い洋傘と風呂敷包みをもち、部隊名を大きく書いた板の下っている小学校の校門を出た。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
そういう或る日相変らず紫インクのゴム印で隊名を捺した郵便が届いた。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
新聞やラジオは、八月十五日から一ヵ月たったその頃、南方の島々で、ちりぢりばらばらに武装解除をしている日本の部隊名をつたえていた。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
入営に餞別でも貰った家へは、隊名姓名を金文字で入れた盃や塗盆を持参する。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
満洲時代に二度、華中ではたしか九江から一度、マレイ作戦に加つてからはずつと音信不通、仏印に落ちつくと、暇があり余るほどあつたのに、やつと二度、それも所属部隊名を略した絵はがきの程度であつた。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
北支各方面の戦線に活躍しつゝある部隊名を、新聞で毎日のやうに見る。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
大量に俘虜を抹殺するような最悪の事態が起きても、これがあるかぎり、個人名と、生地と、所属部隊名は消し得ないというこッてす」「たいへんなお骨折りでした」「たいへんというのは、これからのあなたの仕事のこッてす。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
最初に原符に孔をあけておくと、ワトソン式の統計機械へ差しこむだけで、姓名、年齢、連隊名、出生地、俘虜になった地点、現在の収容所、健康状態……と、これだけの項目が、ABC順でも、年齢でも、連隊別でも、望みどおりに即座に印刷されて出てくる。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫