来友
らいとも
名詞
標準
文例 · 用例
千里眼問題このかた、かうした女の好きな福来友吉博士が、ある時沼波氏を訪ねると、主人は乗地になつて女神様のお蔭話を持ち出した。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
女の秘密11・23(夕) ある美顔術師が千里眼問題で名を売つた福来友吉博士を訪問した事があつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
その文章の筆者は「婦人についてかく言い得るや否やは、問題であるけれども」とただし書を添えながら、元来友情は、お互が対等であって互に尊敬し合うことのできる矜持ということが重要な契機であるから、奴隷や暴君が真の友情をもち得ないということの強調としていられるのであった。
— 宮本百合子 『異性の間の友情』 青空文庫
それ以来友人知己から全く遠ざかって、孤独な生活をつづけたせいか、私はめっきり老こみました。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『自責』 青空文庫
ここ数日来友人の許へも行かず、仕事が終れば瞑想に時を過す日が多い。
— 北條民雄 『孤独のことなど』 青空文庫
日本でこの方面の研究は日がまだ浅い、この研究に従事した福来友吉博士が無知の東京帝大理学部の排斥により同大学を追われたのは二十余年前である。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
また彼は、自分が侮辱されたあの音楽会に、将来友たるべき一人の男が、手を取り合いながら相並んで進むべき親しい道づれが、出席していたことを知らなかった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
元来友だちの少なかった彼ですが、卒業以来というものは、彼の世界は、狭い実験室の中に限られてしまって、どこへ遊びに出るというでもなくしたがって来訪者もだんだん減って行き、僅かに彼の部屋をおとずれるのは、彼の家の人を除くと、私ただ一人になってしまったのでした。
— 江戸川乱歩 『鏡地獄』 青空文庫