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鶏血

にわとりち
名詞
1
標準
文例 · 用例
鶏血石は鶏血のような殷紅の斑理を持つ貴い石である。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
故にその本質を観る時は、百年前の黄玉や鶏血石と百年後のその黄玉や鶏血石が、その色彩の濃度に於いて異なるのみならず、昨日の黄玉や鶏血石と今日のその黄玉や鶏血石とも、またまた違った色彩の濃度を持っているのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
鶏血石は或る程度の率で徐々に黒変するのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
人もまた黄玉のように、鶏血石のように、松樹のように、江海のようなのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
彼が、もっと専門的な観相に詳しかったら、真っ黒な旅垢の下にかくれている、鶏血石のような鮮紅を持っている日吉の耳だの、若いくせに、一見、老人みたいに見える額の皺に、後年の大器がすでに顕れていたことをも見出して、驚嘆したに違いないが、嘉兵衛の眼光は、その辺までしか、届かなかったのである。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
それで、羅馬の人はこの花を鶏血草とよんでいますが、たれも手にふれるものはありません。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
二官の祖先、お蝶にも血のつながる遠い過去の人―― かの羅馬の市府では「恋すな草」とさえいって人のいみきらう鶏血草の赤い花を好んだ貴族。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
※ また、ピオは花をこのみ、ことに鶏血草の深紅を強くめずるの癖あり。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫