宿泊地
しゅくはくち
名詞
標準
文例 · 用例
橋本は汽車の時間表を見たり、宿泊地の里程を計算したり二三日の間はしきりに手帳へ鉛筆で何か付け込んでいた。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
ある里に近い山では、男は宿泊地に殘つて、木地を拵へたりさゝらを造つたりしてゐる間に、女は二人三人揃つて、それを持つて、近いあたりの里を賣つて歩いた。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
峯から峯、谷から谷、林から林と移つて行くかれ等は、ある宿泊地で、最初に、三人づれの同種族と一緒になつた。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
老人は宿泊地の所在、水の所在、路程の遠近などをそらで知つてゐた。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
そこから一里ほど行つた宿泊地に着いて、その夜は一行は慌たゞしくテントを吊つて寢たが、夜の明けた時には、山を越し野を越して、遙かに碧い渺茫とした海の繪のやうに展開されてあるのを見た。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
』 人達は遠い山の中にゐて、何遍この海の見える宿泊地を夢に見たか知れなかつた。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
その宿泊地から山に入つて行かうとするところには、地藏尊が一つさびしさうにして立つてゐた。
— 田山花袋 『歸國』 青空文庫
この夜の宿泊地であるチトセ〔千歳〕に着いた我々は、そこに横浜から同じ船で来た、我々の友人たる、ドイツの医師がいたのを発見した。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫