ずしずし
ずしずし
副詞副詞-と
標準
thump
文例 · 用例
表面だけ固っている雪が、人の重みでくずれ、靴がずしずしめりこんだ。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
石を、青と赤い踵で踏んで抜けた二頭の鬼が、後から、前を引いて、ずしずしずしと小戻りして、人立の薄さに、植込の常磐木の影もあらわな、夫人の前へ寄って来た。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
と見ると鯱に似て、彼が城の天守に金銀を鎧った諸侯なるに対して、これは赤合羽を絡った下郎が、蒼黒い魚身を、血に底光りしつつ、ずしずしと揺られていた。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
若者を桟橋に連れて行った、かの巨大な船員は、大きな体躯を猿のように軽くもてあつかって、音も立てずに桟橋からずしずしと離れて行く船の上にただ一条の綱を伝って上がって来た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そうして事務室の隅から隅へずしずしと足早に歩き廻って、探るような眼つきで書類のはいった古戸棚や油布張りの椅子をじろじろ眺めたり、時には護送人の方をちらりと見たりする。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
看視人がその前の扉をあけてやると、相変らずずしずしと足早に、しかも決然たる足どりで、狂った頭を高々と反らしながら事務室を出て行ったが、右へ折れると今度は殆ど駈足で、精神病患者の病棟の入口までやって来た。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
それから病室を出て、数時間というもの小休みもなしに、例のずしずし云う足早な歩調で、建物の端から端へと歩きつづけた。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
」 そう大聲にまくし立てながら、彼は部屋のなかを足早やにずしずし歩き※った。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
作例 · 標準
巨体の力士が土俵の上をずしずしと歩くたびに、床が震えるような気がした。
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階上の住人がずしずしと歩き回る音が響いて、なかなか寝付けなかった。
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彼は重い荷物を背負いながら、雪道をずしずしと力強く進んでいった。
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