怒り出す
おこりだす異読 いかりだす
動詞-五段-サ行
標準
to fly into a rage
文例 · 用例
余り云ふと怒り出すので、自分はたうとう見捨てゝ上つて行つたと云ふ成行きまでを語巧みに語り了つて、「どうだ同行衆。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
其の悪戯に多く機嫌を損ねた形、あまり子供がはしやぎ過ぎると、若い母様には得てある図ぢや、本当に怒り出す。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
赤い帽子は笑ひ出す、黒い帽子は泣き出す、青い帽子は怒り出す。
— 北原白秋 『とんぼの眼玉』 青空文庫
死んだ俺の女房だったら、今にきっと怒り出すのだがなあ――と彼はいよいよ調子づいて牛の耳のあたりを撫でた。
— 原民喜 『牛を調弄ふ男』 青空文庫
芸者の噂でもすると、顔を真蒼にして怒り出すといふ、名代の堅蔵である。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
)嘉作 (一郎が怒り出すにつれて、次第に落ち着いてきた)餓鬼のくせ俺と喧嘩する気か?
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
一体あの白熊のうちのどれかが怒り出すと好いのだが、生憎怒らない。
— DAS GROBE VERGNUGEN 『防火栓』 青空文庫
唯心論を一笑に附してしまうものは、たとへば、唯心論者の頬ぺたを張り飛ばして、その論者が急に怒り出すと、それが痛いか、お前の身體はもう無い筈であるのに、とからかつた例もあるが――そんなものではない、完全な唯心論ならば、何も外界を否定するには及ばないのだ。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫