賊兵
ぞくへい
名詞
標準
文例 · 用例
すると賊兵のあるものは、苦しまぎれにうんこが出て下ばかまを汚しました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
漢の末に赤眉の賊が起った時に、賊兵は張良の墓をあばいたが、その死骸は発見されなかった。
— 録異記 『中国怪奇小説集』 青空文庫
さて大敗を喫した李如松は開城に退いて明朝へ上奏文を送ったが、その中に曰く、「賊兵の都に在る者二十余万衆寡敵せず、且臣|病甚し、他人を以て其任に代えんことを請う」と。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
正成は赤坂城に天皇を迎へ奉るべき準備をしてゐたが、笠置山の間道を知つた賊兵は、夜中山上に達し、火を放つて猛攻したので、笠置は遂に陥り、天皇は北條氏の手に依つて隠岐に遷され給うた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
最早かく成り行き候上は、官軍賊兵の姿忽ち両端に相分れ候義に付き、有志の士は悉く弊藩まで駈付け申すべく候」と説き、また「徳川既に衰運に趨き候折柄の義に候えば、大坂陣と同日の論には御座無く候」というたるが如きは、明々白々既に討幕に決したるを見るべし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
「伊予の純友と、たくさんな海賊兵は、もう瀬戸内を上って、摂津、難波ノ津あたりに時を窺っている」 また、こういう者もあった。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
「新皇は、しょせん、本皇には敵わないものだ」「官軍につけば、他日、恩賞もあろうが、賊兵につけば、かならず、首はあるまいぞ。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
つづいて銅鑼や陣鼓の音が、雲を裂くかとばかり野に起ると、山上からも狼煙が揚がり、山くずれのような一陣の賊兵が麓ぢかく陣をしいた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫