猪目
いのめ異読 いめ
名詞多音語
標準
heart symbol (to ward off evil spirits)
文例 · 用例
しかるに、この傷は猪目透二字切となっております。
— 丹頂の鶴 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……鶴御成が明日に切迫いたし、上様御覧のみぎり、『瑞陽』が衰弱いたしおるため、おのが悪事を見あらわされんことを恐れ、水蛭の歯形によく似たる、猪目透二字切の手突矢にて突きころし、水蛭の咬み傷によって死したる如くによそおったものに相違ございません」 いならぶ床几から、どっと嘆賞の声が起る。
— 丹頂の鶴 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
池の小島の東屋に、三十ぐらいのめがねをかけた品のいい細君が、海軍服の男の子と小さい女の子を遊ばせている。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
直接に、あの茶碗一ぱいのめしのことを指して言っているのだ。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
こんなうなぎをつかんだといって、両方の手の指で、てんびんぼうほどの太さをして見せるので、ほんとうかと思っていってみると、筆ぐらいのめそきんが、井戸ばたの黒いかめの底にしずんでいるというふうである。
— 新美南吉 『久助君の話』 青空文庫
今日においてこそは、社会組織の不完全なるがゆえに、かようなるくだらぬことが人間の手仕事となりおれども、将来の進歩せる社会においては、たいていのめんどうなることはみな器械の働きとなり、人間はただこの器械を用いて僅少の骨折りをなすにすぎざることとなるべし。
— 堺利彦 『婦人の天職』 青空文庫
さては女出入りが原因だなと、ただちにだいたいのめぼしがついたものでしたから、すばやく片手を伸ばすと、奪いとるようにして取り上げながら、鋭く若者にいいました。
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
――この原稿を君がベロナールを飲む前に送つて置くぜ、ありがたう、これで、特種料で一ぱいのめるわけだ」 白足袋の指導者は、それから二通の遺書を書いた。
— 武田麟太郎 『日本三文オペラ』 青空文庫
作例 · 標準
古い神社の門を見上げると、魔除けの意味を持つ猪目の形をした透かし彫りが施されており、その可愛らしいハート形に目を奪われた。
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刀の鍔に刻まれた猪目は、猪が突進するように勇猛果敢に戦う武士の精神を表している。
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伝統的な建築意匠である猪目をモチーフにした現代風のアクセサリーが、お土産物屋で人気を集めている。
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