浮き立つ
うきたつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
標準
to be enlivened
文例 · 用例
寒さの隨分嚴しい晩でしたが、しつきりなしに喫かす煙草の烟や、Mのお母さんの心添への伊太利亞ベルモットの醉ひに、皆の顏は赤く染まり、何となく座が浮き立つてゐました。
— 南部修太郎 『S中尉の話』 青空文庫
そして、梢を透して林の中の靄が木立ごとだん/\明るく茜色に浮き立つのを見て行きますと、櫟林はわたくしを中に歩かしたまゝ大地ごと誰かの大きな手で擡げられ、しず/\宝の方へわたくしを近付かせられるように感じられてなりません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
つまりは、火鉢のことにこだはつた時は、丁度、眼前の勝負にかんかんになり過ぎて、気持が焦りに浮き立つてゐた。
— 織田作之助 『聴雨』 青空文庫
春吉は、浮き立つほど嬉しかった。
— 佐左木俊郎 『駈落』 青空文庫
彼岸桜の咲くとか咲かぬという事が話の問題になる頃は、都でも田舎でも、人の心の最も浮き立つ季節である。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
」 いつかわたしは、相手も忘れて、親しい友達にでもはなすやうに浮き立つた。
— 牧野信一 『好日の記』 青空文庫
恐いような怖ろしいような、それでいて浮き立つような唆られるような心地がした。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
――だが、行きついたその吉原は、灯影に艶めかしい口説の花が咲いて、人の足、脂粉の香り、見るからに浮き浮きと気も浮き立つような華やかさでした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to stand out
作例 · 標準
例句