磐石
ばんじゃく
名詞
標準
文例 · 用例
この中で、我が奥常念は一と際高い、殊に蝶ヶ岳に向って低く下っているところは、波の如き山を躍らすこと七、八峰、峰は皆磐石を畳んだもので、石は皆裂け、偃松と、岩ぶすまという地衣が布いているばかり、この方面から常念を望むと、前の婉容はなくなって、見上げるように急峻に尖っている。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
われ等は暗い空と、資本主義の大磐石の下に永久に喘がねばならぬであらうか。
— 葉山嘉樹 『工場の窓より』 青空文庫
自身神の道に立ち正義公道の命ずる処に歩むの覚悟あらば、我らはすなわち大磐石の上に立って安らかなのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
第三は「望むらくは鉄の筆と鉛とをもてこれを永く磐石に鐫りつけ置かんことを」である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
嗚呼|鉄の筆と鉛とをもて永く磐石に鐫つけおかんことを。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
蒸々と悪気の籠った暑さは、そこらの田舎屋を圧するようで、空気は大磐石に化したるごとく、嬰児の泣音も沈み、鶏の羽さえ羽叩くに懶げで、庇間にかけた階子に留まって、熟と中空を仰ぐのさえ物ありそうな。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
重い力は、磐石であつた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
予は叫ばむとするに声|出でず、蹶起きて逃げむと急るに、磐石一座夜着を圧して、身動きさへも得ならねば、我あることを気取らるまじと、愚や一縷の鼻息だもせず、心中に仏の御名を唱へながら、戦く手足は夜着を煽りて、波の如くに揺らめいたり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
磐石、盤石(ばんじゃく)
一覧
- 大きな岩。いわお。
- 堅固でしっかりとしてびくともしない様子。
- 盤石力勝 — 慶応年間、明治初年の大相撲力士。最高位は前頭。
- 磐石熊太郎 — 1930年代の大相撲力士。最高位は関脇。一時、盤石熊太郎も名乗る。
- 磐石博文 — 1970年代の大相撲力士。最高位は十両。
- 磐石 (補給艦) — 台湾海軍の補給艦。
- 磐石市(ばんせき-し、ピンイン:Pánshíパンシー) — 中華人民共和国・吉林省の地級市吉林市に属する県級市の一つ。
関連項目
出典: 磐石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0