箆
へら異読 ヘラ
名詞
標準
spatula
文例 · 用例
「一円九十銭の日当の中から、日に、五十銭の米を二升食われて、九十銭で着たり、住んだり、箆棒奴!
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
衣の袖を襷に結び上げ、竹箆を斜に構えた僧も二三人見えます。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
おやじは、また、郭進才の場合のように呉の床箆子の附近をさがしまわって、破った、虱のいる肌着が一枚丸めて放ってあるのをつまみ上げ、舌打ちをした。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
此処にそれ、はじめの一冊だけ、ちょっと表紙に竹箆の折返しの跡をつけた、古本の出物がある。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
代赭色の小鉢に盛り上がった水苔から、青竹箆のような厚い幅のある葉が数葉、対称的に左右に広がって、そのまん中に一輪の花がややうなだれて立っている。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
荷物の重いばかりでなく、箆棒に前途ばかり急いで、途中ろくろく休む事も出来ねえ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
」 竹如意が却って一竹箆食いそうなことを言う。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
で、ワトソン君指先が箆のように平べったくなっているだろう、――これがこの二つの職業には、共通の特徴なんだが、しかしこちらは表情に、霊感的なところがある」 私の友人はこう云いながら、その婦人の顔を静かに、燈火の方に向けた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
作例 · 標準
お好み焼きを鉄板の上で細かく切り分け、小さな箆で口へと運ぶ。
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図工の時間に竹の箆を使って、粘土の表面に細かな模様を彫り込んだ。
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壁紙を貼る際にゴム製の箆を滑らせて、中の気泡をきれいに押し出す。
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標準
(artificially cultured) Japanese crucian carp
作例 · 標準
休日の朝早くから釣り堀へ出かけ、一日中じっと箆の当たりを待つ。
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箆の釣りは繊細さが命で、浮きのわずかな沈み込みを見逃してはいけない。
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放流されたばかりの箆は好奇心が強く、初心者でも比較的釣りやすいという。
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