至聖
しせい
名詞
標準
文例 · 用例
能く家を整えて、一家をして、より多くの和楽幸福を得しむると云うことは、人間の事業中に在って、最も至聖なるものである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
おん身の兄はおん身を愛することによりて、おん身に一ダースの鉛筆と一かけの半襟を買ふことにすら、尚かぎりなき愛惜の涙を、われとわれの眞實至聖の詩篇に流さんとする者である。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
人間の道こゝに在り、天神の教こゝに在り、枉ぐべからざる眞理こゝに在り、最勝妙諦こゝに在り、信ぜざるを得ざるものこゝに在り、と確信して居る其の至大至神至眞至聖のものと我と一致して居ると自覺するに於ては、おのづからにして我が氣は張らざるを得ない道理である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
人間の道此処に在り、天神の教え此処に在り、曲げられない真理此処に在り、優れた真価此処に在り、信じるもの此処に在りと確信する、その至大・至神・至真・至聖のものと我とが、一致していると自覚する時は自然と我が気は張る道理である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
聖経はエルサレムの神殿を以て神の座すところとせり、其神殿に聖所あり、至聖所あり、至聖所には祭司の長の外之に入ることを得るもの甚だ稀なりと伝ふ。
— 北村透谷 『各人心宮内の秘宮』 青空文庫
それが宗教的の至聖なものでないにしても、ともかくも私には正義的な喜びを与えたのだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
琴手コエル、わしは至聖所がほしい!
— THE HOUSE OF USNA 『ウスナの家』 青空文庫
至聖所がほしい……はやく!
— THE HOUSE OF USNA 『ウスナの家』 青空文庫