身じまい
みじまい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
dressing oneself (e.g. to go out)
文例 · 用例
「あんた一緒に帰らへんのか」 女は身じまいはしたが、まだ愚図ついていた。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
一方ではまた、突然の暴行の後に釈放された白い母鳥も、ほんのちょっとばかり取り乱した羽毛をくちばしでかいつくろって、心ばかりの身じまいをしただけで、もう何事もなかったように、これも瞬間の驚きから回復したらしい十羽のひなを引率してしずしずと池の反対の側へ泳いで行くのであった。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
その癖、身じまいをする事ったら、髪も朝に夕に撫でつけて、鬢の毛一筋こぼしていた事はない。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
私は、それから後、殆んど毎日のように電話をかけて来る彼女の命令のまにまに、店を仕舞うとすぐに身じまいをして、隣家の裏口から抜け出して、そこいらで待ち合わせている彼女と肩を並べながら夜の街々を散歩するようになった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
その夜露子さんは、どうしてあんな小さな虫が妾を助ける事が出来るのであろうと、不思議に思いながら寝ましたが、翌る朝は又早く起きて、身じまいや御飯の支度をすまして学校に行こうとしますと、門の処で校長さんと入れ違いました。
— 夢野久作 『キキリツツリ』 青空文庫
自分の家の小庭の手洗鉢の水流しのたゝきに五六条の白髪を落して、おさな顔のおみちが身じまいをしている姿が見える。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
……半年あまりも留守を守ってさみしく一人で居ることゆえ、嫁女や、そなたも、伜と思うて、つもる話もせいよ、と申して、身じまいをさせて、衣ものまで着かえさせ、寝る時は、にこにこ笑いながら、床を並べさせたのだと申すことで。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
中を開けると、母が下谷で雛妓をしていたのを父に受出された時分の身じまいの証文、その披露に仲間のお雛妓さんたちを都鳥という鳥料理へ招いて饗応したその勘定の受取書、花柳界へ披露に配った配りものゝ勘定受取書、お雛妓時代の写真、これらが一包になっていました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
法事のために、きちんとした身じまいで親戚の家を訪ねた。
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寝巻から外出着へ、手早く身じまいを済ませる。
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一日の終わり、寝る前の身じまいをして布団に入る。
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