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鳴弦

めいげん
名詞
1
標準
文例 · 用例
そのときに、鳴弦楼と呼ばれるこの高塔は、望遠鏡の力を借りて四十里|彼方に蟻の動くのも手にとるように判ったことだろうし、よしんば敵軍がこの塔下に迫って、矢を射かけても、あたりは十尺もあろうという厚い壁体だし、開いている窓はたった一つであるから、一筋の矢を送りこむことも不可能だったことだろう。
海野十三 西湖の屍人 青空文庫
「これは、故郷の杭州に建っている鳴弦楼だ。
海野十三 西湖の屍人 青空文庫
此が、史書を読む読書、鳴弦の式に変つて行つたのだ。
折口信夫 貴種誕生と産湯の信仰と 青空文庫
無念と思へば心愈々亂れ、心愈々亂るゝに隨れて、亂脈打てる胸の中に迷ひの雲は愈々擴がり、果は狂氣の如くいらちて、時ならぬ鳴弦の響、劍撃の聲に胸中の渾沌を清さんと務むれども、心茲にあらざれば見れども見えず、聞けども聞えず、命の蔭に蹲踞る一念の戀は、玉の緒ならで斷たん術もなし。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
無念と思へば心愈亂るゝに隨れて、亂脈打てる胸の中に迷ひの雲は愈※擴がり、果は狂氣の如くいらちて、時ならぬ鳴弦の響、劍撃の聲に胸中の渾沌を清さんと務むれども、心茲にあらざれば見れども見えず、聞けども聞えず、命の蔭に蹲踞る一念の戀は、玉の緒ならで斷たん術もなし。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
高倉天皇の御脳おもらせたもう折、信濃守遠光朝臣が、紫宸殿の庭で鳴弦をつとめたところ、めでたく御平癒あって嘉賞され、永く「王」の字を家紋とすべき宣旨をくだされた。
山本周五郎 青空文庫