撫民
ぶみん
名詞
標準
文例 · 用例
(――おれの治績と撫民の功は、一朝一夕のものではない。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
先天的に、狩猟の武勇を得意とする野性の民で、これの撫民は容易ではない。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
――だが早くも、街角には、宋江が立てさせた“撫民ノ制札”が見られ、一部では城壁の消火につとめ、また一隊の泊兵は、罹災民を他にまとめて、それには米や衣服やかねを見舞にめぐんでやっている。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
聖の御世――撫民厚生の御事蹟を取りあつめている。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫
貴公たちは雍・※の二城へわかれて堅く守っておれ」 司馬懿は一日沈思していたが、やがて張※と戴陵を招いて、「武都・陰平の二城を取った孔明は、さしずめ戦後の経策と撫民のため、そのほうへ出向いているにちがいない。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
また、蜀兵が祁山を中心に、広く田を耕し、撫民と農産に努めていたのは、自給自足の目的でなくて何でしょう。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
要するに、この原因は多くの兵を農産や土木や撫民に用い過ぎた結果、軍そのものの本質が低下したにちがいない。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
さきに祁山、渭南の地方にわたって、大いに撫民に努め、屯田自給の長計をたてて、兵糧にはさして困らないほどにはなっているものの、かくてまた、年を越え、また年を越えて、連年敵地に送っているまには、魏の防塁と装備は強化するばかりとなろう。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫