水を打ったよう
みずをうったよう
表現形容動詞
標準
(suddenly) quiet
文例 · 用例
兵卒は、水を打ったようにシンとなって、老人の両側に立った。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
職場で、工人達は、水を打ったようにしんとなって、耳を澄まし、仕事をつゞけていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
水を打ったような静けさがいまこの谿を領していた。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
今まで騒々しかった場内は急に水を打ったようになる。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
」 マツ子は家人の手伝いをして、隣りの六畳の部屋でほどきものをしていたのだが、しばらく、水を打ったように、ひっそりなった。
— 太宰治 『めくら草紙』 青空文庫
(泣くな、わい等、)と喚く――君の親方が立女形で満場水を打ったよう、千百の見物が、目も口も頭も肩も、幅の広いただ一|人の形になって、啜泣きの声ばかり、誰が持った手巾も、夜会草の花を昼間見るように、ぐっしょり萎んで、火影の映るのが血を絞るような処だっけ――(芝居を見て泣く奴があるものかい、や、怪体な!
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
蘭奢待の芳香、四隣を払うて、水を打ったような人垣の間を、しずりもずりと来かかる折から、よろよろと前にのめり出た銀之丞、千六の二人の姿に眼を止めた満月は、思わずハッと立佇まった。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
雨は霽れた、人は湯さめがしたように暑を忘れた、敷居を越して溢れ込んだ前の大溝の雨溜で、しっくい叩の土間は一面に水を打ったよう。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
作例 · 標準
先生が教室に入ってきた途端、子供たちは水を打ったように静かになった。
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発表者の登場で、会場は水を打ったような静寂に包まれた。
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喧騒の街が、夜が更けるにつれて水を打ったように静まる。
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