枯れ尾花
かれおばな
名詞
標準
withered silver grass
文例 · 用例
アハハハ……幽霊の正体見たり枯れ尾花とはまさにこのこと、これなる扇子と懐紙入れがあの一カ所から離れなかったのも、かしこの水がうずというほどのうずでないうずを巻いているため、水もろとも穴の底に引きつけられて、ぐるぐるあのまわりを漂っていたに相違ござりませぬ」「いかさまのう。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
そのときようやく正体が分かったが、分かってみれば、枯れ尾花にあらずして普通の人間である。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
諺に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とあるごとく、つまらぬものを見てただちに天狗なりと思うものである。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
その他、俗に雪隠の化け物、舟幽霊、雪女等の怪談あれども、これらはみな幻視、妄覚より起こりたるものにして、諺に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の類なれば、説明するに及ばぬ。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
六 枯れ尾花のように、毛の光る狐だった。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
ここへ出ると、所々の人家のきれめに、枯れ尾花のくぼ地や、草鞋を売る店や、駄賃馬の往来などが頻繁なので、あたりは急にひなびて見える。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
枯れ尾花に、風がつよい。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
作例 · 標準
秋も深まり、山には枯れ尾花が揺れていた。
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寂れた田舎道に、枯れ尾花が寂しげに立っていた。
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あの山の斜面、枯れ尾花が風に揺れて、なんとも言えない切ない光景だね。
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