年占
としうら
名詞
標準
divination that predicts the events of the whole year (esp. concerning crops)
文例 · 用例
これも、もとは豊年の神を取り合ふ争ひであつたのが、後には、たゞ年占だけの考へで、勝てばいゝといふ風になつた。
— 折口信夫 『草相撲の話』 青空文庫
大晦日と、十四日年越しと、節分とは、半月内外の遅速はあるが、考へ方によつては、同じ意味の日で、年占・祈年・左義長・道祖神祭・厄落しなどは、何の日に行うてもよい訣である。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
但、門松に添へた梅は贅物で、剥ぎ竹は年占のにう木の本意の忘れられたものといふべきだ。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
だが、八幡の様に、大祓への仏教化したに違ひない放生会を、秋の最中の八月十五日に行ふのもあり、七月の相撲節会は稲穂の出ようとする際の、農村の年占・豊凶争ひの宮廷行事に残つてゐたのだが、九月になつて、童相撲其他を行ふ住吉の社の類も尠くない。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
此を農村どうしの年占或は、作物競争と見る人もあらう。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
お火焼きの神事は、正月十四日の左義長や、除夜にあつた祇園の柱焼きの年占などを兼ねた意味のものであつて、初春を意味する日の前日にするはずのものだ。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
常陸国志に武蔵の繭玉が榎の枝で作られて、其年の月の数だけの枝ある木を用ゐるとあるを思ひ合せても、餅花・繭玉は農桑の豊作を祈るといふ習はしの通り、年占・祈年に神を迎へる為なる事は疑ひがない。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
亀井戸の鷽替への鷽は、形の上からすぐさま合点の行く様に、神前に供へられた削り掛けの依代を、奪ひ合ふ年占の一種なのである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
作例 · 標準
村の長老たちは、古くから伝わる秘儀の年占を行い、来年の作物の出来を真剣に占った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
神社の境内で執り行われた年占の結果、「今年は天候に恵まれ豊作」との神託が下った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
人々の期待と不安を映し出す年占の儀式は、今もこの地方の大切な伝統として守られている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview